どうも、とつお(@totsuo102)です。
今回は前職のシステムエンジニアについて、どんな職業なのかをご紹介します。
今回の記事を読むとこんなことが分かります。
・システムエンジニアのお仕事の内容
・システムエンジニアで習得できるスキル
・システムエンジニアが激務と言われる理由
システムエンジニアの仕事内容

まずはシステムエンジニアの仕事内容です。
2018年時点でシステムエンジニアは日本全国で109万人従事されているようです。
2018年の就業者数が約6,660万人ですので、約1.64%の方が従事されている職業です。
システムエンジニアの主な仕事内容は以下の通りで多岐に渡ります。
- 顧客の業務要件分析
- 導入・構築システムの提案
- 導入・構築システムの要件定義
- 導入・構築システムの設計・開発・テスト
- 導入・構築システムの運用保守
などなど
他にもシステムを動作させるためのシステム環境構築、システムを利用してもらうためのマニュアル作成・操作研修など、システム導入・開発に関わる全般を行うのがシステムエンジニアの仕事です。
また、システムエンジニアの他に専門分野のみを対象とする、ネットワーク構築を専門に行うネットワークエンジニア、データ管理ソフトを専門に行うデータベースエンジニア、セキュリティ対策を専門に行うセキュリティエンジニアなども存在します。
システムエンジニアの仕事では顧客と相対して、①顧客業務を分析して、②導入・構築システムの要件定義、③システムの設計、④開発・テスト、⑤顧客環境でのテスト、⑥納品、運用保守を行います。
④は主にプログラマーの仕事となりますので、それ以外の業務をメインで実施します。
企業規模によって経験内容が異なる
システムエンジニアの仕事内容をまとめました。
では、全員が全業務を経験できるかというと企業規模によって異なっています。
大手Slerは分業化が進んでいるので、導入・構築システムの要件定義、導入・構築システムの運用保守などの各工程のみを経験することも多いようです。
逆に中小企業では分業化が進んでおらず、顧客の業務分析から導入・構築システムの運用保守までを一気通貫で経験することもあります。
私の前職は中小企業であったため、全工程を一気通貫で10年以上経験することができました。
今思えば、非常に貴重な経験をさせてもらえたと感じています。
大手Slerへの就職・転職を目指される方は経験できる範囲がある程度制限されることを理解しておいてください。
システムエンジニアで必要・取得できるスキル

続いて、システムエンジニアで従事する場合に必要・取得できるスキルは以下の通りです。
1.顧客折衝能力
2.顧客の業務知識
3.コミュニケーション能力
4.マネジメント能力
1.顧客折衝能力
1つ目は「顧客折衝能力」です。
顧客折衝能力とは、利害が一致しない相手と折り合いをつけてうまく進めていく能力です。
言葉で書くと簡単に見えますが、実際は非常に胆力が必要となるスキルです。
好き勝手言ってくる顧客を納得させつつ、予算内で要件を実現するのは大変ですが、非常にやりがいを感じるポイントです。
私は顧客折衝こそがシステムエンジニアの醍醐味だと考えています。
顧客との折衝を恐れずに立ち向かえる能力を養うことができます。
2.顧客の業務知識
2つ目は「顧客の業務知識」です。
顧客の業務に関する知識がなければ、最適なシステムを導入・構築できませんので顧客の業務知識は必須で必要となります。
システムを構築・導入する中で業界共通知識や顧客個別業務知識を取得することができます。
物流や金融、公共業務などの流用可能な業務知識があれば、転職時・転職後に有利に進めることができます。
3.コミュニケーション能力
3つ目は「コミュニケーション能力」です。
顧客折衝能力と似ていますが、少し異なります。システムエンジニアの場合、顧客以外にも社内のプログラマーや営業とも関わっていきます。
口下手なプログラマーさんと会話することもあれば、弁が立つ営業さんと言い合うこともあります。
そして、疲れ切っているメンバーや進捗が遅れると期限が悪くなる上司(想像の産物)などとコミュニケーションをとりながらプロジェクトを勧めます。
システムエンジニアをやっていると、気づけばコミュニケーションスキルは磨かれていきます。
4.マネジメント能力
4つ目は「マネジメント能力」です。
システムを導入・開発する場合には、短くても半年、長いと1年以上のプロジェクトとなります。
プロジェクト遂行において、予算管理、進捗管理、リスク管理、メンバーのモチベ管理まであらゆるマネジメント能力が必要となり、磨かれていきます。
これらのマネジメント能力はシステムエンジニアだけでなく、事業会社の管理職としても利活用できるスキルになると思います。
システムエンジニアって激務なの?
最後にシステムエンジニアの激務度ですが、忙しさに山谷が激しい職種だと思います。
システム導入・開発の場合には、システムを本稼働させる切り替え作業が必要となります。
切り替え作業中は顧客の業務を停止する必要があるため、必然的に作業時間が制限されます。
例えば、市役所などの行政であれば土日、物流であれば深夜などの限られた時間帯でシステムの切り替え作業を行います。
切り替え作業は時間との勝負となるため、土日を24時間でスケジューリングすることもあり、一般的な働き方と乖離した勤務となります。
また、システム障害が発生した際にはシステム停止により顧客業務を停止させることとなるため、システム復旧・原因調査・暫定対応などを並行して実施する必要があります。
これらのシステム切り替え作業、システム障害が発生した場合には人権がないような勤務となることもあり、激務だと言われています。
ただ、切り替え作業やシステム障害に関与することが少なければ、少々忙しい程度の勤務になると思います。
まとめ
今回は前職のシステムエンジニアの仕事内容をまとめました。
世間一般では激務と称される仕事内容ではありますが、顧客業務をITで改善するなどやりがいを感じる仕事だと考えています。
その一方で限られた時間での切り替え作業や障害対応など、精神的な負担が多い職種でもあります。
もしシステムエンジニアに興味がある方は、職種の特性を理解した上で就職・転職を検討されてはどうでしょうか。
私はシステムエンジニアを経験できたので、顧客折衝能力やコミュニケーション能力を高めることができました。
これらのスキルは、ITコンサル等へキャリアップに必要となるスキルですのでITコンサルを目指されている方はスキル向上を意識的に行われればと思います。
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